2005年 05月 31日 (火)
加守田章二展
今日から京都国立近代美術館で「加守田章二展」が開催されています。 河井寛次郎に引き続き陶芸家なので、陶芸の見方もちょっとわかってきた気がします。
ほぼ年代順に展示されていました。 最初の方の印象としては、意外とラフな形の作り方をする人だと思いました。
この六面鉢とか、直線が曲がって形もゆがんだ感じです。 この作品ではありませんが、不発弾みたいな古びた鉄のような表面を作ったりもしています。
壺の形はラフなくせに、曲線彫は律儀に刻まれていたりします。 曲線彫のシリーズは拡大した貝殻みたいな有機的な形が面白いです。
そして方皿などはちょっとゆがんだ大きな陶板のようで、皿というよりは模様をみせるためのキャンバスのような感じがしました。 言ってみれば抽象画です。
加守田章二の言葉が会場内にいくつか書かれていましたが、彼自身もこのように言っています。
私は陶器は大変好きです。 しかし私の仕事は陶器の本道から完全にはずれています。 私の仕事は陶器を作るのではなく陶器を利用しているのです。 私の作品は外見は陶器の形をしていますが中身は別のものです。 これが私の仕事の方向であり又私の陶芸個人作家観です。
陶芸を利用していると言い切ってますね。
続く波のような模様のシリーズはとても特徴的で面白いです。 リズミカルな繰り返しがあるものと、類似性はあるけど繰り返しではないものなど、模様のパターンに注目してしまいました。 少しクリムトの絵の背景を連想してしまいました。
また、色と色の境目に溝を入れることによって模様に立体感を出している作品群も興味深いです。 単なる模様でなく、組み合わせたブロックの表面のようにも見えて、物質としての存在感が際立っていると思いました。
確かに、陶芸を利用して自分を表現している人です。
この展覧会はこの後、山口県立萩美術館、東京ステーションギャラリー、岩手県立美術館、岐阜県立美術館に巡回するようです。
- 京都国立近代美術館
- 公式ページですが、内容はあまりないです。
- ストリートアートナビ
- 毎度おなじみのアートナビです。パンフレットの内容がそのまま載っています。
- 彌生画廊
- 加守田章二の作品も扱っている画廊のようです。
- 陶芸展@資生堂
- 1999年に資生堂アートハウスで行われた、鈴木治、八木一夫、加守田章二の陶芸展に関するサイトです。
