Category Archives: 展覧会

青森県立美術館

あおもり犬

青森県立美術館に行ってきました。
「あおもり犬」はやっぱり存在感があった。

企画展は「光を描く – 印象派展、美術館が解いた謎」で、印象派の色彩関連の技法を解説されています。
解説だけでなく、光の三原色をライトの点灯・消灯で実験できるブースや、回転混色の実験ができるブースなどがあって、美術展というより博物学的な展示方法でした。
当時の画家たちが使っていた画材の展示もあって、チューブ絵の具の開発によって野外スケッチが可能になったという時代的・技術的背景などがわかって大変興味深かったです。

近くの三内丸山遺跡もオススメですよ!

高山登展@宮城県美術館

久々に美術館行きました。2月27日ですが、宮城県美術館でやっていた高山登展を見てきました。

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ルノワール+ルノワール展

京都国立近代美術館でやっている、ルノワール+ルノワール展をみてきた。
・公式サイト:ルノワール+ルノワール展
・京都国立近代美術館:ルノワール+ルノワール展

予備知識なしで行ったのだが、何がルノワール+ルノワールなのかといえば、印象画家ピエール=オーギュスト・ルノワールの絵画作品と、次男で映画監督のジャン・ルノワールの映像作品(絵画と関連の深そうな映画の一部)を同時展示するという意味で、ルノワール+ルノワールと言うことらしい。
2005年にパリのシネマテーク・フランセーズで実施された展覧会を基にしているようだ。

残念ながら僕は映画は詳しくないので、息子のジャン・ルノワールの方は知らない。調べてみたら、いちおう巨匠らしい。フランスを代表する映画監督だそうだ。
Wikipedia – ジャン・ルノワール

父の作品を売却した資金で、映画を撮って名を成したようだ。晩年は、ルノワールを師と仰ぐ画家にお世話になっている。これでは、まったく親父に頭が上がらないといった感じだ。
そのうえ、撮った映画の中からも父親の影響を探し出されるようでは、ジャンがかわいそうな気がするが、どうだろう。これを機に彼の人気が高まれば、それはそれでいいかもしれないが。偉大な父親を持つと大変だ。

作品の方はと言えば、ルノワールはルノワールだった。すばらしい。気持ちいい。おいしそう。はじめの方にある「アリーヌ・シャルゴの肖像」がルノワールっぽくてよかった。だいぶ前のオルセー美術館展のときにみた作品がいくつかあった。「ぶらんこ」という作品は、前回見たときなんか雰囲気がよくてじっくり観察した記憶がある。

ジャン・ルノワールの方は、映画の抜粋だけなので、何ともいえないが、近代美術館で平日の11:00、14:00、17:00からいくつかの作品を特別上映しているらしいので、機会を見つけて見てみたいと思う。ラインナップは以下の通り。AmazonのDVDに作品のレビューがあるのでリンクしておいた。

「フレンチ・カンカン」
レビューがどれも絶賛な感じ。欲しくなりますねえ。でもちょっと高いから、やはり特別上映を見に行った方がいいかも。「銀座のカンカン娘」のカンカンって、このカンカンなんだろうね。と今思った。

「ピクニック」
これもレビューの絶賛度が非常に高い。ちょっとみてみたくなる。でも値段も高い。これは、近代美術館でやっている特別上演をみるほかないかもしれない。

「大いなる幻影」
レビューなし。Classic Movies Collectionシリーズで出ているので500円くらいで買える。特別上映を見れなかったら買ってしまおうか。と思った。

「ゲームの規則」
レビューの評価は高いが、興行的には失敗のようだ。ラブコメ?

あと、「ジャン・ルノワールの小劇場」と「恋多き女」も上演されるらしいが、ぱっとみたところ見あたらないし、調べるのが面倒になったので、おしまい。

下記の上映スケジュールを参考にどうぞ。
上映スケジュール

展覧会情報
開催期間
2008年5月20日(火)~7月21日(月・祝)
毎週月曜日は休館。ただし7月21日は開館
開催場所
京都国立近代美術館
住所:京都市左京区岡崎円勝寺町
TEL:075-761-4111
開館時間
午前9時30分~午後5時 (入館は午後4時30分まで)
5月、6月の毎週金曜日は午前9時30分~午後8時
(入館は午後7時30分まで)
7月中は連日午前9時30分~午後7時 
(入館は午後6時30分まで)
入館料(税込)
    一般   大学生   高校生
当日券 1,500円 1,100円 700円
前売券 1,400円 1,000円 600円
団体券 1,400円 1,000円 600円
※団体は20名以上、中学生以下無料

藤田嗣治展

京都国立近代美術館でやっている「藤田嗣治展」をおくればせながら見てきました。7月23日までです。

平日の昼だというのにものすごく込んでいました。

どんな展覧会も会期の初めのほうがすいているので、人気のありそうな企画展は早めにみておくとよいです。しかし、藤田がこんなに人気だとは知らなかった…。

前半は、いわゆる乳白色の画面を確立するまでのフランスでの作品。裸婦と猫と細かな模様のタペストリーが見所です。藤田っぽい作品だなあ、と安心できます。

中盤は日本に戻っての作品群。急に色が濃くなって、ちょっとびっくりします。
しかし、人の顔は表情豊かになって確実に良くなっています。日本人は日本人の顔が得意なのか?と思ってしまいます。
まあ、ミュシャだってサラ・ベルナールを描くときよりスラブ系の少女を描くときのほうがいい顔を描くし、そんなもんかもしれません。

ただ、クオリティあがったし顔もいいけどなんか藤田っぽくない。
(っていうか、人が多すぎて疲れた。もう飽きた。帰りたい…。)

と思っていたら、戦争画をはさんで後半、再びフランスに戻った藤田の作品群です。来ました。まさに藤田っぽい。僕が求めていたのはこれです。

乳白色の画面に精細な線。非常にクオリティ高いです。そして、裸婦とタペストリーと猫。(ネコ飼いたい…。) 動物の表情とか毛並みとか、木の木目とか細かく描かれていて最高です。ディティールの描きこみがすごい素敵です。よくできた映画を観ているような密度の濃さです。感動して涙が出てきました。(人ごみで目が疲れただけですが。)

ここだけはどんなに混んでいても絶対に最前列でじっくり見ることをお勧めします。動物の毛の一本一本、木の木目、室内にあふれるモチーフのディティールを目を皿のようにして見てください。
というか、ここ以外は人の肩越しにササッと見るだけでいいです。藤田が再渡仏したあたりから子どもたちの絵のあたりを見ることに全力を注いでください。それで充分です。

というわけで、会期も残りわずかで、ますます混雑していくと思われますが、興味を持った方は行ってみてください。僕はちょー満足しました。 Posted by Picasa

兵庫県立美術館

こういう無駄な空間が好き。
GW中にいってきました。
ホイットニー美術館コレクションがきてました。アメリカンな感じでした。ホッパーとかいいよね。 Posted by Picasa

小杉小二郎展

仕事が早めに終わったので大丸京都店の大丸ミュージアムによってみた。

小杉小二郎という人の展覧会をやっていた。有本利夫をちょっとポップにしたような感じの油絵を描く人だ。落ち着いた感じの色がきれいで楽しかった。それで、いつもは買わない絵葉書を買ってみた。

今まで、絵葉書を買う人の気持ちをまったく理解できなかったが、今日はなんとなくわかった気がする。きれいだからとか、展覧会に足を運んだ記念に、というのは本当の理由ではなくて、自分の部屋のどこかに飾るとか、誰かにあげたり手紙を書くのに使うとか、スクラップブックにコレクションするとか、明確なビジョンがあるんだろうな。と、思いあたったからだ。
今日買った絵葉書は、その時ふとひらめいたビジョンどおり壁にぶら下がっている。

そのあと、同じ階の文房具屋で、今年のカレンダーが安くなっていたので買った。前からほしいと思っていた純粋に実用的な感じのカレンダーだ。
文房具や雑貨を見るのは楽しいが、それはたぶん、それらが利用されたり活用されたりしているところのビジョンがはっきり目に浮かぶからだろう。

まあ、商品というのはたいてい、そのモノ自体ではなく、それが使われているところのビジョンを販売しているわけだが。

写真は、昨日カナートで撮った、開店直前のがら空きの駐車場。つまり記事とは全く関係ない。 Posted by Picasa