「格子模様シリーズは色彩実験である。」
基本ルール
- 格子サイズは縦四cm、横三cm
- 縦横五つづつ、計二十五個の格子
- 一塊の静物又は平面図を焦点に置く
拡張ルール
- 縦横一列づつを全て塗りつぶす
- 他の列は一つ以上空白を残す
- 塊を意識させる配置にする
色彩ルール
- 市松模様になることを避ける
- 明度と色相をナチュラルハーモニー関係とする
- 二つ以上の色相もそれぞれを塊とする
格子模様に関するメモ
二〇〇二年十月にはじめた格子模様シリーズは予想以上の発展を遂げ、さまざまなバリエーションを生み出した。当初から基本ルールはほとんど変わらず、今回出展しているものには塗りつぶしに関わる拡張ルールも適用されている。また、焦点となる色彩ルールは数々の習作から導かれた一つの回答でもあり、今展はこのルールの妥当性の証明でもある。すなわち、心地よい色彩配置の、極めて単純化された概略的な公式の実践である。
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