橋と廃墟のイメージあるいはスペイン

スペイン

製作 ： 2004年 12月 18日

上はスペインの古い都市トレドの入り口にかかる橋で、下は風車で有名なコンセグラにある崩れかけた城です。この二つを並べたのは、どちらも日本的ではない風景だからです。でも、この二箇所はかなりの距離で隔てられているということを覚えていてください。

風景画を描くと必ず聞かれる事があります。「これはどこの景色ですか」という問いです。 しかし、重要なのはどこを描いたかということではなく、どう描いたかということなのです。

それで、風景画のタイトルには必ず地名を含めることにしています。 べつに地名が重要というわけではなく、どこを描いたのかという質問を受けないようにするためです。

こうやって、関係のない二箇所を同じ画面に描くと、描かれたものではなく描かれ方が重要なのだということが少しは伝わるかもしれない... などど言いつつも、この説明文では描かれた場所のことばかりを説明して、描かれ方については一言も触れられていません。